機械式駐車場塗装のための現状認識

  装置の現状調査をしたり、塗り替え工事を重ねていく中で、さまざまな要因によって塗膜が劣化して

  塗装の剥れやさびの発生、鉄部の腐食等色あせた状態にあるのを体験いたします。

  また、人目のつかない装置の箇所とか狭隘部にこんな現象が多く見受けられます。

さびの発生は何故?

  空気中の酸素と水素および腐食性(例えば排気ガスのような有害性物質)物質によって化学反応を起こして錆びます。

  塗膜の劣化はどのようにしておきるの?

  屋外の場合劣化が進みますが、これは太陽光線(紫外線)と雨風に曝される気象(自然現象)要素によるものです。

  紫外線のエネルギ−が塗膜樹脂成分の結合力の弱いところを分解して酸化させます。

  酸化された部分は新たな基ができるので、水分の影響で軟化や膨れ等加水分解をします。

  そのために塗膜の色あせ・白亜化(チョ−キング現象)等の劣化が起きます。

  一方、大気汚物質や塩分の粒子などの吸湿性物質が塗膜につくと塗膜を膨れさせ、浸透するため膨れやさびが

  促進されるのです。


  写真はクリックすると拡大してみられます。

  写真は施工前のさまざまな要因による塗膜劣化による現象を撮影したものです。

  このさまざまな要因は駐車場装置の設置環境や使用管理状況にもよりますが、次のようなことが年月とともに相乗して

  発生し、塗膜劣化そしてさびの発生等を生じ、進行したものです。

  一度さびが発生するとその進み具合は意外と速く腐食の原因になるのです。


  車両の出入庫のときの鉄部に与えるエネルギ−            磨耗・衝撃            塗膜劣化・塗料の剥れ

  屋外型では雨風、太陽熱(特に夏季)、紫外線の照射        耐水(湿)、耐熱         塗膜劣化・細かな膨れ

  走行してきた車両のタイヤ熱が鉄部に停止               耐熱               塗膜劣化

  雨水のたまりや塵埃・落ち葉等の堆積                  耐水               塗膜劣化・細かな膨れ
  
  カビや苔の発生


  設置環境      駐車場装置の設置環境も塗膜の劣化する要因に大きく影響をあたえます。

              まず人が生活する空間が第一であって、車は車庫として片隅に置かれることが多いことです。

              建物の裏の敷地、木立に囲まれた中庭の敷地、建物の地下部とか多様な場所に設置され

              雨風に曝され、日陰でじめじめしている、風もそよがないといった自然の厳しい条件に遭遇しています。

              塗装された鉄の構造物である機械式駐車場といえども色あせ、腐食も避けられません。

  使用環境      車の乗るパレットにつもる塵埃、落ち葉等の堆積またピット内の土間床の同様の堆積物も

              鉄部へのさびの発生等に影響します。定期的な清掃作業も機械式駐車場では必要です。
         



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